教材研究のやり方が分かるよ!
・教員になる!
・教員を目指している!
・教材研究ついて知りたい!
「教員は授業で勝負!」
よく言われることですが、
最近の学校…
教材研究をする時間がない!!
授業って、本当に難しいです。
初めて教えるところを、ブッツケ本番ってほぼ無理です。
教育実習の研究授業や、教員採用試験の模擬授業のためには、
膨大な時間をかけて教材研究しますよね。
実際に働き始めると、さっきも書いたように、
とにかく教材研究する時間がないんです。
容赦なく次の日は来ますし、1日に4〜6教科の授業をやらなきゃいけないのが小学校の教員…。
専門の教科がある訳じゃないし、毎年受け持つ学年は変わる…。
教材研究をしっかりしても、たった1時間のためだけで、もう一生その授業はやらないかもしれない…。
キツイですよね〜。
でも!!
やっぱり、教材研究をしないと
子どもたちは授業についてこない!自分も楽しく授業ができない!
今回は、いいか悪いかは別として現実的な教材研究のやり方を紹介します。
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教科書・指導書をじっくり読む!
指導書とは、教科書で指導する際の様々な情報が掲載された書籍セットです。
そのうちの1冊が「赤刷り」というもの。(赤刷り・教科書で検索すると出てきます!)
子どもたちが持っている教科書とパッと見は同じだけれど、教員向けに赤い字で指導内容や評価、指導のヒントが載っています。
その他に、もっと詳しいことが載っているものや、教科によってはワークシート集がセットになっているものも。
授業をする上で1番大切なのは、
「その授業でどんな力を身につけさせるのか」
ということ。
つまり、評価の部分を見ると、その時間に身につけさせなければいけないことが分かります。
「そのためにはどんな授業展開にすればいいのか」
を考えるのが、教材研究です。
指導書には授業の流し方が書いてあります。
「なーんだ、その通りにやればいいんだ!」
最初は私もそう思っていました。
全然違いました!!
指導書通りになんて、いかないんですよ…。
(もちろん参考にはするし、その通りいくものもあるかもしれないけど…。)
- どんな発問をすれば子どもたちが興味をもつのか。
- 子どもたちが飽きないようにするにはどうしたらいいのか。
- どこで子どもたちに発言させるのか。
- どこで話し合い活動を入れるのか。
- 話し合い活動は入れた方がよいのか。
- ワークシートは必要か。 など
こんなことを考えながら、授業の流れを考えます。
子どもたちの雰囲気や、学力のレベル、学年…それぞれに合わせて授業を作る必要があります。
全く同じ単元でも、学校が変わると通用しないこともありますね…💦
まずは指導書をよく読んで、授業の流れを考える!
子どもの様子を思い浮かべながら!
会話形式で文章を起こしてみる!
教科書や指導書を読んだだけで、いい授業ができれば最高ですよね!
ベテランになったり、何回も同じ授業をしたり、メチャクチャ授業の才能があれば可能かもしれません✨
でも、私は無理でした…。
忙しくて、余裕がなくて、教科書を読んだだけで授業をしたこと何回もあります。(ごめんなさい)
やっぱり、教材研究をしないと、いい授業ってできないんですよ…。
「あれ?何を教えたいんだっけ?」
「子どもたち、全然ついてきてないじゃん…」
「いい?分かった?…押し付けがましい授業しちゃった…」
自己嫌悪に陥ること数千回…(数万かな💦)
ちょっと大変ですが、授業の流れを考えたら会話形式で文章に起こしてみるのをオススメします。
T…教員(自分) C…子ども
T:宿泊学習ではどんな部屋に泊まりたいかな?
C:綺麗な部屋!
C:広い部屋!
T:これはなんでしょう?(図を見せる)
C:畳!10畳!
T:その通り!なんか気づいたことはあるかな?
C:左が10畳、右が5畳
C:左が広い
T:どっちが広く使えますか?
C:左!!左!!!
C:…え?でも何人で使うか分からないから…
これは、私が5年生の担任のときにでやった、【単位量あたりの大きさ】の授業の一部です。
この通りにいかないことも頭に入れて、授業を考えておくのがいいです。
子どもって、突拍子もないこと言いますから😅
「なるほど!」
って、こっちが驚かせられることもありますよ!
そういうやりとりが、授業の楽しさのひとつですよね。
ある程度シミュレーションできていれば、焦らずに授業できます✨
(ほんっと、汚くてすみません!なぐり書きです😅自分が分かればOK!いや、想像以上の汚さ!?)
板書計画を立てる!
授業って、話すだけでなく、板書もしないといけないんですよね…。
特に小学校は、授業が終わったときに【板書を見れば1時間の流れが分かる】ようにすることが求められます。
板書計画を立てておかないと、書きすぎたり、書かなすぎたり、してしまいます。
ノートに黒板の形を書いて、【めあて】から【まとめ】まで書いておくと、授業中も慌てずに板書することができますよ✨
そして、簡単に授業の流れも書いておくと安心です。
(上の四角が黒板のつもり…下の数字は簡単な授業の流れ。それにしても雑だ…💦)
とにかくやることだけを書いておく!
教材研究の時間がないことは、残念ながら日常茶飯事です💦
授業が大切とか言うくせに、矛盾していますよね…。
時間がなくても、教科書や指導書をサッと見て、やることだけでも書いておくと気持ちが楽になりますよ✨
私はノートに書くのもめんどくさく時間もなくて、付箋に書いて赤刷りにペタペタと貼っていたときもありました。
ご想像通り…
いつの間にか付箋が外れ、授業が始まったときに焦ったことが何回もあります😅
付箋よりもノートに書く方がいいですね✨
やること
- 題名から話の内容を想像する
- 登場人物も想像する
- 発表→板書
- 自分のペースで1回読む
- 追い読み
- どんな人が出てきた?時代は?場所は?→板書
- 感想を5分で書く など
ザッと、こんな感じです。
これは国語ですね。
1時間の中で、【考える】【話す(発表)(話し合い)】【読む】【書く】をバランスよく入れることを意識するといいです。
テンポのよい授業は、子どもたちが飽きずについてきます。
国語
漢字→教科書→ノート→話し合い→発表→ノート(ふり返り)
算数
考える→発表→教科書→ノート→話し合い→発表→ドリル→ノート(ふり返り)
体育
準備体操→ミニゲーム→説明→練習→作戦会議→試合→ふり返り(発表)
など、なんとなく流れを決めておくといいです。
流れが定着してくると、子どもたちが自主的に動くようになります✨
そして、自分も授業を組み立てやすくなります😊
新しい単元に入るときにまとめて考えておく!
単元に入るときに、大まかに単元の流れを考えておくこともオススメです。
算数なら、【思考・判断】の評価が取りづらいので、
「この単元では○時間目と△時間目で考えをノートに書かせて、思考・判断の評価を取るぞ!」
と、あらかじめ決めておくのです。
毎回ノートを集めても、全員分評価を取りながら見るのは時間的に無理です。
単元を通して、
- どの時間に
- どんな力を評価するために
- どんな活動が適切か
を考えておくことはとても大切です。
授業をするだけでも難しいのに、評価もしなきゃいけないんですから、本当に教員の仕事は大変だなあと、思います💦
学年で一緒に考える!
全ての教科を一緒に考えるのは難しいですが、学年で教材研究した方が効率がいいものもあります。
例えば…体育や社会。
体育は、道具を準備したり片付けをしたりしなければいけません。
どんな場を作って、何時間ぐらい練習して、いつ評価するかを決めておけばスムーズです。
社会は資料が必要になるので、学年で資料を探したり、貸し借りができるようにしておけば手間が省けます。
ワークシートも、準備されているものが適切なものばかりではありません。
分担して作ったり、コピーしたりすることで、時間の短縮にもなりますよ。
単元によっては、国語や算数でも同じことが言えます✨
まとめ
・教科書・指導書をじっくり読む!
・会話形式で文章を起こしてみる!
・板書計画を立てる!
・とにかくやることだけを書いておく!
・新しい単元に入るときにまとめて考えておく!
・学年で一緒に考える!
教材研究のやり方は人それぞれです。
今回ご紹介したのは、教材研究のやり方のごく一部です。
身近な先生や本、インターネットやSNSでは、多くの教材研究のやり方を学ぶことができますよ。
自分に合った教材研究のやり方を、徐々に見つけてくださいね✨
教材研究がしっかりできたときは、やっぱり授業の質が上がります。
授業の質が上がれば、子どもたちの活動も活発になります。
教員も子どもも
「楽しい!」
と思えるような、授業をしたいですよね✨
教材研究の時間をもっとたくさん取れるように、無駄なことはどんどん省くべきだと強く思います!