ヤンチャな子との付き合い方が分かるよ!
・小学校の教員になる!
・小学校の教員を目指している!
・ヤンチャな子に悩んでいる!
担任をもつと避けられないのがヤンチャな子…
「ヤンチャ」というと元気で明るい子というイメージがあると思いますが、実際に学校で使われる「ヤンチャ」はちょっとニュアンスが違います。
教員に反発する…
授業中邪魔をする…
喧嘩やトラブルが絶えない…
など、今回の「ヤンチャ」は、学級経営上、扱いが難しい子を想定しています。
いわゆる、教師を悩ませる子ですね…
最近は発達障害やグレーゾの子も普通級に多くいます。そういう場合はまた対応は違ってくると思いますので、そこの見極めも大切です。
先入観をもたない
どの学校でも、3月末〜4月の初めにかけて、次年度担任への引き継ぎがあります。
子どもたちの様子を前担任から事細かに聞くんです。
児童指導が大変な学校や学年ほど、引継ぎには時間がかかります。
アレルギーや体調面、普段の行動や保護者のことなど…
ただ、この引き継ぎ、知らないと困るような情報はありがたいんですが、
場合によっては子どもに対する先入観をもち過ぎてしまうというデメリットがあります。
相性や指導の仕方って教員それぞれ違うので、その子に対してどう考えるかも当然変わってきます。
子どもたちのマイナス面を熱弁されて、それを鵜呑みにするのは危険です。
特に「ヤンチャ」と言われる子たちは、実は賢くて頭の回転が早い子が多いです。
と感じると、なかなかうまい付き合いができません。
となると、信頼関係を築くのがどんどん大変になります。
特に、前年度ヤンチャに振り回され、好き勝手やられてしまった担任から引き継がれる場合、その担任の感情がかなり入ってしまった評価になりがちです。
引継ぎでどんなに手がかかったのか熱弁されても、
と、軽く聞いておく程でちょうどいいんです。
どうやって付き合っていくかは、実際に自分の目で見て判断することが大切です。
よく観察する
新年度になり新しいクラスがスタートしたら、とにかくよく子どもたちを観察することが大切です。
これはヤンチャな子に限ったことではありません。
自分の目で見て、今後どのような声かけをしていけばよいのか考える必要があります。
そして、特にヤンチャな子は念入りに観察しましょう。
よく観察すると、ヤンチャな子が怒るのも無理はないという場面も意外に多くあります。
本人は悪くないのに、先入観をもって、よく観察もせずに、頭ごなしに怒るのを、ヤンチャは1番嫌います。
最初にそれをやっちゃうと、もしかしたら1年間関係を築くのが難しくなる場合もあります。
そして、観察するときは、どんなときに乱暴な言葉や態度が出てしまうのかはもちろんですが、よいところも観察しましょう。
誰も気づいていないような長所を見つけて、それを伝えることができたらみんな嬉しいですよね。
先入観を持ち過ぎてしまうとよい部分が見えなくなってしまいますので、やはり先入観を持ち過ぎずに自分の目でしっかりと観察して感じることが必要です。
ほめる!ほめる!ほめる!
誰に対しても必要なことは、ほめることです。
教室では、ほめ言葉をあふれさせたいですね…!
怒られることに慣れているヤンチャな子は、意外にもほめ言葉がスッと届くことが多いです。
「すごいね。」「頑張ったね。」
などではなく、
「今の笑顔、周りのみんなも嬉しくなるような笑顔だったよ!」
「落ちてた鉛筆拾ってくれたんだね!○○さんが喜んでいるよ!」
「今の声かけすごい!○○さんはリーダーシップがあるんだよ!みんな拍手!」
など、ほめる場面がきたら、「その場」で「具体的」に「周りを巻き込んで」ほめましょう✨
ほめられたことが実感できれば、徐々に自分に自信がついてきます。
内心、
(ほめることがない…)
と思っても、
「昨日は〜だったのに、今日は〜だったね!立派な進歩だよ!」
「(いつも無視するのに)今日は反応することができた!成長したよ!」
など、細かい部分を見てくれていると、実感できる接し方をしてみてください😊
ブレない
学級経営において大切なことはブレないことです。
それは、ヤンチャな子への接し方にも言えることです。
担任が言っていることや、やっていることがブレてしまうと、子どもたちから信頼を得ることはできません。
など、子どもたちは担任の言ったことや、やったことをよく覚えているんですよね。
担任がツッコミどころ満載だと、特にヤンチャな子たちはそこを見逃してくれません。
どんどん関係が悪くなり、指導が通らなくなります。
指導が通らなくなると、学級崩壊へとつながります。
ある意味、ヤンチャな子たちはブレててしまう自分を戒める存在でいてくれるんですよね。
担任は1本筋の通った、ブレない態度を貫き通すことが必要です。(それがなかなか難しいんですけどね…💦)
タイミングをみて叱る
ほめることは大切ですが、タイミングをみて叱ることも大切です。
ヤンチャな子は周りの子たちへも迷惑をかけていることが多いので、ほめてばかりいたのでは周りの子たちも不満を募らせていきます。
ただ、ヤンチャな子に振り回されていつも担任がカリカリしているのは、周りの子たちへも迷惑です。
じゃあ、どうしたらいいか。
誰もが納得するようなタイミングで烈火の如く叱るのが効果的です。
ヤンチャな子が言い逃れできないような現場を押さえ、周りの子たちも納得できるような状況で叱るんです。
そして、叱りっぱなしではダメ。
最後には必ず、
「周りのみんなも○○さんが成長してきたことをせっかく認めているんだから。」
「そんな○○さんは本当の○○さんじゃないよ。ね、みんな。」
「周りのみんなは○○さんが少しずつ前進することを期待しているんだ!」
など、希望がもてるようなシメにすることが大切です。
ダラダラと叱るのもダメ。
タイミングよく、希望をもてるように、短く!
をモットーに叱りましょう。
「あんなに怒ってたのに、もう先生笑ってる…」
くらいの演技力も必要です。
担任って大変だな〜💦
焦らない
ヤンチャな子への対応って、本当に難しいんですよ…
その学年までもってきた担任全員が苦労してきたんですから。
担任をもつと、子どもたちとは年間200日ほど一緒に過ごすことになります。
自分の思い通りにいかないヤンチャな子がいると、それだけでストレスも増えますよね。
授業を邪魔される、
喧嘩の仲裁をしょっちゅうしなきゃいけない、
保護者にも電話を入れなきゃいけない…
これらは本当にストレスの元です。
すぐにでもヤンチャな子を手なづけて、自分の思い通りにできたらと考えがちですが、それは無理です。
長い時間をかけて信頼関係を築き、
と、思われるようにしなきゃいけません。
それを1年間で実現するには、簡単なことじゃないですよね。
だからこそ、焦らず、じっくりと付き合っていくしかないんです。
ヤンチャな子を育てることばかりに気をとられ、周りの我慢を重ねている子たちを置いてきぼりにしてはいけません。
周りを育てることも、ヤンチャを育てることにつながります。
焦らず、広い視野をもって、周りの子たちを味方につけつつ、ヤンチャを攻略していくんです。
ヤンチャな子に愛情をもてるようにならないと、永遠にヤンチャを攻略することはできません。
まとめ
- 先入観をもたない
- よく観察する
- ほめる!ほめる!ほめる!
- ブレない
- タイミングをみて叱る
- 焦らない
私は担任をもって3年目までは、ほとんど苦労することなく楽しく担任をしていました。
思い返してみても、そこまでヤンチャな子もいなかったんですよね。
苦労したのは市外に転勤した4年目からです。
3年目までやっていたことは通用しない、指導が通らない、授業が思うように進まない…
まさに壁にブチ当たった瞬間でした。辛かったです。
最初は、
「自分が怖くないから言うことを聞いてくれないんだ…」
って思い込み、喉から血が出るほど怒鳴りまくっていましたが効果なし。
そういうことじゃなかったんですね😅
それから周りの助けもあり、試行錯誤しながら、少しずつ自分なりのヤンチャな子の攻略方法を見つけていきました。
今回、あえて、「ヤンチャな子への指導の仕方」という題名にしませんでした。
「上から目線でいるだけでは、ヤンチャな子の攻略はできない!」
ということを、痛いほど私自身が感じたからです。
ヤンチャな子は、自分を成長させてくれる存在です。
腹も立つし、ストレスはたまるし、エネルギーは使うし…💦
本当に大変ですが、ヤンチャな子が少しずつ変化し、周りの子たちから認められていくのは見ていて本当に嬉しいことです。
ヤンチャな子に手を焼いて辛いときこそ、周りの子たちに目を向け笑って過ごしましょう。
と、気持ちを切り替えましょう。
担任が楽しそうに笑っていると、ヤンチャな子たちもチラチラと気にして羨ましそうにしていることもありますよ!
そんなときは、
「○○もこっちおいでよ!一緒に遊ぼう!」
と、声をかけてください。そこで素直に来なかったとしても、
「あーあ!またかい!」
と、笑ってればいいんです。
焦らない…焦らない…!!