「小学校教員の最初の仕事」が分かるよ!
※自治体や学校によって違いがあります。ご了承願います!
・4月から教員になる!仕事の見通しをもちたい!
・4月から教員になる!心の準備をしておきたい!
・教員が4月の最初にどんな仕事をしているのか知りたい!
私は小学校では非常勤講師を1年間勤めてから、正式採用になりました。
4月の最初に先生たちがどんな仕事をしているのか全く知らなかったので、目が白黒したのをよく覚えています。
私が初任の頃はベテランの先生が多く、学年の先生は私以外全て50代の先生でした。
しかも、当時5クラスある学年だったので、仕事もかなり分担できました。
同じ学年の先生がパパッとやってくれたり、指示をしてもらえたりしたので、私はラッキーだったと思います。
ただ、今の学校はベテランが少なく若い先生が多いです。
クラス数の少ない学校だと1人の負担も大きいですしね…!
少しでも
「こんな仕事があるんだ〜」
と、見通しを持っておくことは役に立つと思います!
春が苦手な理由を聞いてください🙏#ブログ初心者 #ブログ書け
#ブログ仲間募集中 #イラスト好きさんと繋がりたい#教員 #元教員 pic.twitter.com/HlYS5WSrW7— 元教員りょうこブログやってます(小学校) (@ryooookoo) March 4, 2020
ちなみに、私は教員になってから春が嫌いになりました…
私は春が苦手です。教員時代の春の環境の激変ぶりには、毎年ついていくのが精一杯でした…多くの目に晒される教員の仕事の大変さを実感する季節です。
— 元教員りょうこブログやってます(小学校) (@ryooookoo) March 21, 2021
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辞令交付式から着任校へ
4月1日には辞令交付式があります。
私は市役所のホールで、辞令をもらいました。
当時は、
「公務員になったんだな〜!」
と、嬉しかったですね。
超氷河期でブラック企業から苦労して採用試験に受かりましたから…汗
辞令交付式は午前中に終わる自治体もあれば、午後までかかる自治体もあります。
私が勤めた2つ目の自治体は、
【午前中】辞令交付式の練習(えっ!?) 【午後】辞令交付式
でした。
最初に勤めた自治体は辞令交付式は午前中に終わったので、
「辞令交付式の練習なんてやってる自治体あるの!?」
と、心から驚きました。
無駄な時間ですよね……
教育委員会の人は、
「毎年教員の辞令交付式は厳かな雰囲気で市長に褒められるんですよ〜」
と誇らしげでした。(アホか)
自治体のよって時間のかけ方は違いますが、基本的には辞令交付式が終わったら勤務校に向かいます。
学校に着いたら、職員全体の前で自己紹介をします。
みんな興味津々で注目されるから、ここでの挨拶は結構大切!
印象に残るような、自分らしさが出るような挨拶を考えておくといいですね。
学校全体の仕事
入学式・新入生受け入れの準備
学校では、入学式に向けての準備が始まります。
3月末にできるところは少しずつ準備はし、4月1日に本格的に動き出します。
入学式・新入生受け入れ準備の主な仕事
- 体育館の椅子並べ
- 体育館の装飾
- 教室の装飾
- 配布物を児童机に並べる
- 名前書き(机・椅子・ロッカー・下駄箱)
- 学校全体の掃除
- 音響の確認 など
この中で【名前書き】の仕事は、主に新1年生の担任の仕事です。
名前は間違えたら大変なこと(クレーム)になるので、慎重に書きます。
(年度初めから保護者とギクシャクしたくないですからね…。)
他の仕事はみんなで分担します。
2年担任は〇〇、3年担任は△△…といった感じです。
みんなまだ学年を組んでホヤホヤなので、ちょっとギクシャクした会話をしながら…
なんてのは【教員あるある】です!
さまざまな会議
学校って、メッチャたくさん会議あります。
こんな会議意味ある!?って会議もたくさん。
最近は【働き方改革】とかいって会議を減らす傾向にあるかもしれないけど、
それでもやっぱり会議多いです。
散々話し合っても校長の一声で覆ることもあり、
「だったら最初から校長が決めちゃってよ…怒」
って、よく思っていました。
意味のある会議ならいいんですがね、なかなかそうじゃないんですね泣
新年度は特に会議の多い時期です。
主な会議
- 職員会議
- 校務分掌の会議
- 学年会
- 幹事会議
- 教科主任会議
- 学年主任会議 など
会議は分単位で1日のスケジュールに入ってきます。
資料も膨大で、わっけわかんない。
最初は他の先生の言ってることが分からなくても大丈夫です。
だんだん分かっていきますよ。
経験を積んでも、転勤したら最初はそんなもんです。
分からないけど知りたいことが出てきたら、素直に聞くのが1番です!
学年の仕事
新学期の準備
学校全体の仕事もしながら、学年の仕事もしなければいけません。
もっと言うと、学級の仕事も……
本当に新学期はやることが多いんです!
職員が新メンバーになってから始業式まで、5日〜6日しかないですからね……
(1日・2日が土日の年はもっと大変!)
初任者はこの期間に初任者研修がある場合も。
貴重な時間を研修にあてなければいけないんです。
過酷すぎますよね〜!!!
学年の仕事
- 子どもの様子の引き継ぎ
- 教材選び
- 学年テーマ決め
- 担当決め
- 特別教室の分担
- 学年通信
- 学級通信
- 配布物印刷
- 教科書を教室に運ぶ
- 始業式の1日の流れの確認 など
今思い出すだけでもこんなにある……💦
忘れているだけで、もっとあるかもしれません。
この中からいくつか説明しますね。
子どもの様子の引継ぎ
自分が受け持つ子どもたちの様子を、前年度受け持っていた担任から聞くのが引き継ぎです。
引き継ぎにすごく時間をかける学校もあります。
特に児童指導、保護者対応が大変な学校は時間をかける印象です。
アレルギーや持病、保護者の様子を詳しく聞くことは必要です。
ただ、子どもの様子に関してはあまり先入観をもちすぎるのもよくないと個人的には思っています。
「こんな乱暴なことをして、こんなに喧嘩して……アレコレ」
と、詳しく話したがる教員もいますが、最初からそういう目で見てしまうと子どもたちとのいい関係は作れません。
特にヤンチャな子は、まっさらな目で見てあげることが必要です。
新学期は誰もが、
「今年は頑張るぞ〜!」
と、思っているはずですから♪
教材選び
正式採用されて、
「へえーー!!こうやってたんだ……!」
と、地味に驚いたのが教材選び。
春休み中に教材屋さんから、ビックリするほどの大量な教材が運ばれてきます。
その中から、担当学年の教材を選びます。
漢字テストや算数ドリル、テストやノートなど……
どの学校も教材屋さんは2社くらい入っているので、偏らないように選びますね。
選んだら電話で注文。そんな流れです。
担当決め
学年の中で担当を決めます。
教科、PTA、幹事、交通当番など…
決めても大体忘れちゃって、ちゃんとメモを取ってる人に
「算数って誰だっけ…?」
「2学期の幹事って誰だっけ…?」
と、こっそり聞く…!
年がら年中こんな会話が繰り広げられます😅
学校によってはまだ職員旅行があります。
旅行幹事になると旅行に行かなければならず、旅行幹事は敬遠されがちです…。
学年会
会議は会議でも、学年の先生たちと話し合うのが【学年会】。
学年のメンバーがいいメンバーだと楽しいですが、そうでない場合はキツイ時間です…。
この学年会で、学年テーマ決め、担当決め、始業式の1日の流れの確認、などを行いますよ。
学年主任がいる場合は、学年主任が中心になって話を進めます。
学年主任については、他の記事で詳しく説明していますよ〜。
学級の仕事
新学期の準備
学校の仕事、学年の仕事、さらには学級の仕事があります。
やっと、自分の学級のことに取り掛かれる感じですね。
学級の仕事
- クラス名簿の作成
- 個人写真のチェック
- 学級通信作成
- 給食・掃除の当番表作成
- 時間割作成
- 週計画(週案)作成
- 机、椅子、ロッカーの名前(番号)貼り
- 机や椅子の配置を考える
- 名前マグネット作成
- 黒板装飾 など
改めてリストアップしてみると、半端ない仕事量ですね……汗
これが基本であって、突発的に入ってくる仕事もありますからね……泣
まあ、でも、クラスの名簿作成は前年度の担任がやってくれていますね、大体。
給食や掃除は始まるまでに作ればいいから、始業式までに作らなくてもOK。
ですが!!
学校が始まると通常業務が雪崩のように襲ってくるので、余裕はないです……
給食や掃除のやり方は学校や学年、地域によって違うのでとっても厄介です!!
最近は授業時間確保のために、給食や掃除が早めに始まるようになりました。
こういうところでも、忙しさにジワジワとしわ寄せがきていると思います。
心の準備
小学校はほぼ100%、いきなり担任をもたされます。
30人〜40人ほどの子どもたちがよりよい集団を作れるように、担任が責任をもって学級を経営していきます。
本当に難しいことです。
私は経験を積めば積むほど、学級経営は難しいと感じました。
若いからハンデがあるとは思いません。
私が初任のときに言われて印象に残っていることは、
という言葉です。
子どもたちは若い先生が大好きです。
自信を持って、かつ謙虚に子どもたちと触れ合ってください!
また、教員は大勢の前で話す仕事です。
原稿を見ずに話さなければいけない状況がかなり多くあります。
話術を磨くことは、教員の仕事の役に立ちます。
少なくとも、
- 最初の職員室でのあいさつ(大人向け)
- 着任式でのあいさつ(子ども向け)
はしっかり考えて練習しておきましょう♪
まとめ
以上、新学期の準備を詳しく説明しました。
・新学期の準備(学校・学年・学級)
・会議(メッチャいろんな種類の)
・心の準備(責任・人前で話す)
教員になったら最初の仕事は膨大な量が待っています。
特に最初の1週間〜2週間は、グッタリと疲れると思います。
春休みは教員にとって、教室の片付けから始まり、引き継ぎや準備、教室移動、職員室の席替えなど、本当に過酷な毎日ですよね…年度末に疲れ切ってるのに更に疲れて新年度を迎える。結果、疲れの蓄積、年中グッタリ…
— 元教員りょうこブログやってます(小学校) (@ryooookoo) March 21, 2021
ただ、
- 子どもたちと触れ合える楽しさ
- 教師になれた喜び
は、必ず感じることができますよ!!
最近は、教員のブラックな働きぶりばかりがクローズアップされますが、楽しいことがたくさんあるのもまた事実です。
楽しく仕事ができるように、周りの先輩に頼ってください。
そして、子どもたちのキラキラとした笑顔を自分のエネルギーに変えてみてください!
私は、初任者〜3年目までは本当に楽しく仕事をしました。
みなさんが初任者時代を楽しく過ごせますように……!