小学校の校務分掌について分かるよ!
・教員になる!
・教員を目指している!
・教員の仕事分担について興味がある!
校務分掌(こうむぶんしょう)とは、学校内における運営上必要な業務分担である。 業務分担のために編制された組織系統を指すこともある。 児童・生徒の生活・進路の指導や時間割の作成、保護者団体や同窓会など外部団体との交渉・調整などについて、それぞれを担当する分掌組織が中心となって業務を行う。
管理職以外の教員は、担任や担任外(級外)の仕事をしながら校務分掌の仕事もします。
学校運営をみんなで分担する感じですね。
校務分掌は、自治体や学校によって仕事の分担に違いがあります。
詳しく知りたい場合は、学校のホームページを見てください。
「校内組織図」っていう項目を見ると、校務分掌が分かる学校もありますよ✨
大変な校務分掌は?
では、校務分掌って具体的にはどんなことをするのでしょう?
校務分掌はみんなで分担するものですが、どうしても大変な校務分掌ってあります。
大変な校務分掌を紹介しながら、どんなことをするのか説明しますね。
私が思う大変な校務分掌は、
- 校内研究
- 特別活動
- 体育
です。
【教育課程】を入れるか迷いましたが、自治体によっては教務主任(副校長の次に偉い人)の仕事なので、ここでは省きます。
この他が楽って訳ではありませんが、教育課程を含めた4つは特別大変です。
なぜ大変か?
- 学校全体だけでなく外部にも関わる。
- 細かい気配りや根回しが必要。
- 難しい判断が求められる。
- 多くの資料を作らなければいけない。
からです。
校務分掌は、担当になると○○の主任と呼ばれます。
(主任になっても主任手当てはつきません!)
例えば、体育なら「体育主任」です。
私が最初にいた自治体では、主任制度がなかったので「体育のまる」と呼んでいました😅
ほんっと、自治体によって全然違うんですよ💦
校内研究
どの学校も校内研究というものをやっています。
初任の頃は校内研究が何なのか、全く分かりませんでした。
「みんな一生懸命そうだけど、何に頑張ってるのかな〜?」
という感じでした😅
校内研究は、学校によってやっていることは全然違います。
教科を限定している学校もあれば、「学び合い」とか「関わり」とか漠然としたテーマを決めて研究している学校もありますよ。
自分は体育が好きだとしても、国語の研究をしている学校だと国語を中心に研究していくことになります。
大まかな校内研究の流れ
仮説を立てる→指導案や授業を作る→授業公開→成果と課題を見つける→紀要にまとめる
校内研究にかける時間って、結構大きいです。
県や市の指定になっている研究校だと、その負担はさらに大きなものに。
校内だけでやっている学校とは研究の重さが違ってきます。
教育委員会や他の学校からも先生たちが授業を見にきて、あーだこーだ言われる訳ですから…(研究の種類によっては補助金が出る場合も)
校内研究の難しさって、正解がないってところなんです。
学校によって、子どもの実態によって、どんな授業がいいかって変わってきますから…!
担任のキャラクターや力量もそれぞれ違いましね。
その中から、よりよい方向性を見出さなければいけない校内研究。
そのリーダーが校内研究主任です。
個性の強い先生たちをまとめていかなきゃいけないので、校内研究主任はとても大変です。
校長がやたらと口を出してくる学校は、さらに大変ですね…
研究主任は板挟みになります💦
特別活動
私も特別活動主任をやりました。
特別活動は、【1年生を迎える会】から【6年生を送る会】まで、大きな行事に関わります。
特別活動主任が関わるもの
- 1年生を迎える会
- 全校遠足
- 縦割り活動
- 集会
- 6年生を送る会 など
これらの行事は、高学年(特に6年生)を動かしながら行います。
そのため、特別活動主任は高学年の担任の誰かがやるのが一般的ですね。
高学年の担任+特別活動主任はとても忙しいです。
縦割り活動を行っている学校は、縦割り活動だけでもかなりの負担です。
グループ分けひとつとっても、全ての教員に関わってもらわないといけないんです。
全ての教員に関わってもらうということは、事前準備が大変なんですよね。
「聞いてないよ。」
「もっと早く言ってよ。」
こんなこと言われちゃうと、その後の仕事がしづらいです。(言う人います🔥)
そのために、細かい気配りをしながら仕事をしなければいけません。(気配りしても文句言われることあります🔥)
大体文句言う人は、特別活動主任をやったことない人ですね🔥
体育
全ての教科の分掌がありますが、ダントツ大変なのが体育主任です。
体育主任が関わるもの
- 体育の年間計画
- 備品管理
- プール清掃・管理
- 運動会
- 市の体育大会(主に6年生) など
(私は体育主任をやったことがないので、他にも仕事があるかもしれません!)
運動会はやっぱり大きいですよね…💦保護者や地域を巻き込む行事ですから。
天気にも左右されるし、安全面でも気を配らないといけません。
市の体育大会に力を入れている自治体では、役員をやらなければ行けなかったり、飲み会にもかり出されたり…(体育の勢力が強い自治体は要注意です⚠️)
見えない仕事もたくさんあるんですよね…。
プールの管理もかなり大変。
プール清掃は高学年が行う学校が多いと思いますが、保護者や子どもたちへの通知や業者への連絡など細かい仕事がたくさんあります。
もちろん、国語や算数でも、年間計画や備品管理の仕事はあります。
でも、国語や算数が関わる行事ってないので、やっぱり体育主任は特別大変です!!
校務分掌ってどうやって決めるの?
校務分掌って、どうやって決めるんでしょう。
自分がいたところ以外は、詳しく分かりません…!
私の知っている校務分掌の決め方は3つです。
校長が決める
私が働いた2つ目の自治体では、校長が決めていました。
管理職(校長・副校長・教務主任)で話し合って決めるんでしょうけど、4月の最初の職員会議で全員に発表されます。
個人的には、3月中に次年度の担当を校長から伝えられますよ。
校長が決める自治体では、自分の希望はほとんど反映されませんね。
学年や校務分掌の希望調査はありますが、書いても意味ないです😅
校長が決める自治体は、管理職の権力が強いという印象です。
みんなで決める
私が初任のときにいた自治体は、管理職を抜いた教員みんなで校務分掌を決めていました。
自治体が違うと、校務分掌の決め方から違うんですよ!驚きますよね…!
【校長が決める】に慣れちゃうと、
「よく自分たちで決めてたな〜」
って思います。
でも、自分たちで決める方が民主的ですよね✨
校長が決めるってことは、校長のお気に入りを大きな校務分掌に置いて、校長の希望通りに学校を動かせるってことですから…
組合で決める
ちょっとビックリしますよね。
これは、友だちに聞いた話なので詳しいことは分かりません。
組合の強い自治体ではほとんどの人が組合に入っているので、実質は【みんなで決める】と同じことですね!
まとめ
・校務分掌とは…学校運営を円滑に行うための業務の分担
・大変な校務分掌は…校内研究、特別活動、体育
・誰が決めるのか…①校長 ②みんなで ③組合で
大変な校務分掌として、校内研究、特別活動、体育を紹介しました。
これは、ひとつの校務分掌でも負担が大きいという意味です。
「大変な校務分掌だけど、その分楽しい!」
って思うこともあるかも知れませんね。学校全体を動かすのでやりがいもあります。
中には、細かい校務分掌をたくさん担当する教員もいます。
それもとっても大変です。
ってことは…楽な校務分掌ってないんですよね…💦
もちろん、初任者にはあまり負担の大きなものを担当させるってことはない(と願いたい)ので安心してください!
経験を積むほど、重い校務分掌が舞い込んできますよ〜😅
仕方ないですね…💦
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