6年生の担任の仕事について分かるよ!
・6年生の担任になりそう…!
・6年生の担任の仕事について知りたい!
・小学校の教員を目指している!
小学校は1年生〜6年生、特別支援学級と、幅広く担任します。
1年生と2年生でも全然違うのに、1年生と6年生じゃもっと違います。
簡単に例えると、1年生の担任は幼稚園の先生に近く、6年生の担任は中学校の先生に近い…そんな感じでしょうか。
「6年生担任は大変!」
というと、必ず
「低学年も大変よ!」
と、反論が返ってきます。
分かってます。もちろんどの学年の担任になっても大変です。責任もあるし、プレッシャーもある…仕事量だって多い。
そうなんです。どの学年が楽だなんてないです。
ただ、やっぱり、どう考えてみても、6年生の担任になると仕事もプレッシャーも増えるんです。(なのにお給料はもちろん一緒です…😭)
みんなが平等にどの学年も受け持つならいいんですが、
適性やそれぞれの事情で6年生を受け持つ教員に偏りがあるのも事実です。
私は13年間の教員生活で、6年生の担任を3回しました。
そのうち1回は転勤してしてすぐの6年生の担任でした。
楽しいこともたくさんあったけど、苦しいこともたくさんありました。
今回は、6年生担任の仕事の大変さについて3つの記事に分けて紹介します。
(書いてみたらとっても長くなってしまったので!)
クリックできるもくじ
学習内容が難しい
- 低学年よりも顕著になってくる学力差
- より必要になる教材研究
- ごまかせないプレッシャー
- 苦手な教科はさらに苦しい
単純にまずは学習内容が難しいです。
「小学生の勉強なんて余裕でしょー!?」
私も最初はそう思っていましたが、全然違いました…。
分かりやすく教える、
発言を促しながら教える、
考えさせながら教える…
まだまだありますが、これって本当に難しいことなんです。
6年生に限ったことではありませんが、学習内容が複雑になるにつれて、やはり教材研究がより一層必要です。
すでに塾で習っているなんて子も多く、公立の場合は学力の差も大きいので大変です。
高学年になると子どもたちの先生を見る目もシビアになるので、授業の進め方や内容も【ごまかせないプレッシャー】がつきまといます…。
「時間が余ったらどうしよう…」
「間違えたことを教えてしまったらどうしよう…」
「想定外の反応がきたらどうしよう…」
「質問されて分からなかったらどうしよう…」
多くの場合、教室に大人は自分1人しかいないので、かなり孤独との戦いになります。
低学年のように、
「じゃあ、時間余ったからお絵かきしてようね!」
とはいかないですからね…😭
「授業が楽しい!」
「教えるのが楽しい!」
って思えるほど教材研究をすれば済む話ですが、現実はなかなかそう簡単にはいきません💦
最近は、音楽専科や理科専科が高学年に入ることが多いです。
私の働いた自治体は、一昔前は音楽専科がいなかったので、ピアノも弾けないのに6年生に音楽を教えなくてはならず、本当に大変でした!
6時間授業の日がほとんど
- クラスで何かあれば空き時間は消滅
- 専科の先生が休んだ場合は空き時間消滅
高学年になると、6時間授業がほとんどです。週1回5時間授業がある程度。
持ち時間が多いので、級外や専科の先生が理科や音楽、家庭科などを教えてくれます。
その時間が空き時間になるので、実質は低学年の担任と持ち時間はほとんど一緒です。
ただ、低学年と違うのは、空き時間でも子どもたちは学校にいるってところなんです。
専科の先生が授業をしているときにクラスで問題が起これば、
空き時間でも見に行かなければいけない、クラスが落ち着いてないときは一緒に授業に入るなど、担任としての行動が求められます…。
ひどいときは
「学級経営大丈夫なの…」
なんて言われる始末…。
空き時間が空き時間じゃなくなることが多々あります。
また、小さいお子さんがいる先生が専科になる場合が多いので、急に休まれてしまった場合は空き時間の消滅です。
仕方ないとはいえ、
「今日の空き時間は○○しよう!」
という計画が白紙になります💦
誰も責めることができない上、計画通りにいかないことにも内心イライラ…
担任の責任重すぎませんか…😢
子どもたちの人間関係が複雑
- 積み重ねてきた人間関係
- 携帯電話をめぐる人間関係
- 思春期特有の難しさ
高学年になると人間関係が複雑になります。
また、問題が起きたときに解決するのに時間がかかります。解決できないときもありますよね。
6年生の担任になり、問題が起きたときに話をよく聞いてみると
「5年生のときに…」
「実は3年生のときから…」
なんてことが本当に多いんです。
5年生から持ち上がったときはまだしも、飛び込みで6年生の担任になったときは特に大変です。
なあなあにしてきた人間関係の問題が、6年生になってから表面化することって多いんですよね。
最近では、高学年になったら携帯電話を持つ子が増えてきています。
学校では携帯電話でのトラブルには介入したくありませんが、どうしても関わってきてしまう問題もあります。
本当にややこしいです。
トラブルにうまく対応できなかったり、見落としてしまったりすると、
子どもたちからはもちろん、保護者からの信頼も失いかねません。
その後の学級経営にも影響してきます。
6年生になると、思春期特有の難しさもあります。
女子同士のトラブルには学年の女性教師が一緒に対応したり、
男子同士の殴り合いの喧嘩にでもなれば、男性教師にも手伝ってもらわなければなりません…💦
表に出てこないようなトラブルを察知したり、ちょっとした子どもの表情の変化にも気づいたり、そんな力が必要になります。
神経使いますよね…😢
もちろん、6年生の担任が苦しいことばかりではありません。
大変だからこそ、
6年生相手だからこそ、
最高学年であるからこそ、
担任として得られる喜びもたくさんあります。
退職して思い出すのは、6年生担任の日々や卒業生の顔ってことも多いです。
「大変だから、6年生の担任にはならない方がいいよ!」
と言ってる訳ではないんです。
とにかく、大変さを知って欲しいです。
最近は、5・6年生も教科担当制になるなんて話も出てきています。
もちろん、メリット、デメリットあると思います。
6年生の担任の大変さを理解した上で、協力体制のしっかり整った環境で仕事ができたらいいですよね。
現在の学校現場は、まだまだ担任1人の負担がとても大きいです。
保護者からたたかれ、管理職も保護者の味方…全部こっちが悪いことになってる…何にも知らないくせに…ストレスで息ができない。今日もきっと熟睡できない。本当に苦しい。同じような先生たくさんいるはず。 #先生死ぬかも
— 元教員りょうこブログやってます(小学校) (@ryooookoo) November 26, 2018
すごく共感します。。。
正直、低学年しかもたない方々にイライラします。
コメントありがとうございます!
いろんな場面で不公平だなーと思うことがたくさんありますよね…