このような疑問に対して答えていきたいと思います!
学年主任がやることは何か?
ズバリ、
よりよい学年にするために学年経営のリーダーシップをとる
ということです。
じゃあ、具体的にどんなことをすればよいのか。
よりよい学年経営を行うために学年主任がやること5選
- 適切な学年テーマ(目標)を決める
- 学年集会を大切にする
- 行事を大切にする(成長の場と捉える)
- 学年全体の子どもの実態を把握する
- 同じ学年を組んでいる同僚を大切にする
これが、私の考える学年主任がやることです。
クリックできるもくじ
学年主任という立場は突然やってくる
よく聞かれるのは、
「学年主任の手当てっていくら?」
……答えは0円です!学年主任手当てはありません!
責任も仕事も増えるのに、学年主任手当てなんてもらえません……
(学年主任がいない自治体もあります!)
最近は、若い先生が増えて、20代・30代の学年主任が増えています。
学校事情や学校規模にもよりますが、採用されて5年目で学年主任になる人もいます。
「学年主任になったら」なんていう研修をしてもらえるわけではないので、
ある時期、突然
って言われるんですよね…汗
何をしていいのか分からない先生多いんじゃないでしょうか?
私がそうでした。
前の年までは、来年度学年主任になるなんて思ってなかったからです汗
でも、
「こういう学年主任は嫌だな」
とか、
「こういう学年主任でよかった!」
と、感じながら仕事はしてきていたので、
見様見真似で学年主任をスタートさせました。
学年主任がやること5選
適切な学年テーマ(目標)を決める
学年経営を進めるために、まずは適切な学年テーマ(目標)を決めることが大切です。
その学年のゴールをイメージして、どんな子どもたちに育って欲しいのかを考えます。
初めて受け持つ学年だと実態が分からないので、
持ち上がりの教員や、昨年度受け持っていた教員に子どもたちの様子をよく聞きます。
私が最後に持った学年のテーマは、
ステップアップ〜見る力・聴く力・考える力〜
でした。
2年生だったので
- 覚えやすい言葉にする
- 言いやすい言葉にする
- 学年が上がったことを意識できる言葉にする
ということを大切にしました。
引き継ぎで聞いた話は、
「言われたことはできるけど、自分たちで行動する力が弱い」
自分たちで、見て、聞いて、考えて行動できる子たちに成長して欲しい
という願いから決めた言葉でした。
私は、拡大コピーして、廊下に掲示していましたよ。
学年集会を大切にする
学年全体を見ていくためには、定期的に学年集会を開くことが有効です。
思いついたときや、行事の前だけに学年集会を開くのではなく、
定期的に学年集会を開くことを意識したほうがいいです。
学年集会では、
- 学年テーマ(目標)を確認する
- 子どもたちに今必要な話を見極めて伝える
- 楽しい要素もときには入れる
- 学年で集まることが普通のことだと思わせる
ことを大切にしていました。
学年集会=説教の場
になってしまっては、子どもたちは
「また学年集会かあ〜」
と、うんざりしてしまいます。
そうなると、学年集会の効果が半減してしまいます。
子どもたちを思い切りほめたり、ときには教員が寸劇をしたりして
子どもたちに温かいメッセージを送る場としたいですね。
行事を大切にする(成長の場と捉える)
私が学年主任をやって、大きく意識が変わったのは、
行事を成長の場として捉えることです。
学年主任じゃないときは、
「無事に終わればいいや」
くらいに思っていたんです。
でも、学年全体で乗り越えていく行事
(運動会、遠足、修学旅行、宿泊学習、校外学習、図工展など)
は、学年全体を成長させる大きなチャンスなんですよね。
そのために、
- 行事ごとに学年のめあてを決める
- 実行委員を決めて動かす
- 振り返りをきちんとする
ことが有効です。
これが一連の流れになるように、
- 「○学期ステップアップの記録」と書いた模造紙を張り出す
- 行事のめあてを書いた紙を模造紙に貼る
- 行事が終わったらめあてに花丸を付けて写真を貼る
- 学年集会で模造紙を見ながらほめる
学年全体の子どもの実態を把握する
学年集会を開くのも、学年全体の子どもの実態を把握することに繋がります。
学年主任になったら、自分の学級経営だけを考えているわけにはいきません。
これが結構キツイです。
大変なクラスを受け持っているときは、自分のことで精一杯になりますよね……。
学年主任を任されるくらいになると、ある程度手のかかる子を受け持つ
可能性も高くなってきますしね汗
でも、トラブルが起きたときに
「学年主任出せ!」
なんてことを保護者に言われる場合もあるんですよ……
「知りません」
じゃ済まないのが辛いところ……
もう1回言うけど、手当て一切もらえないんだから!泣
学年全体を把握するためにしていたこと
- 学年集会を定期的に開く
- 一緒に学年を組んでいる教員とコミュニケーションを密にする
- 隣のクラスにも頻繁に顔を出す(図工・総合的な学習の時間・生活がオススメ)
同じ学年を組んでいる同僚を大切にする
これは、ほんっっっとに大事です。
信頼関係を築けないと、
学年主任が
見ていてくれる→監視されている
アドバイスしてくれる→口出しされる
相談できる→話すのめんどくさい
結果コミュニケーションが取れずに、悪循環が生まれます。
教員の仲のよさ、悪さって、子どもたちに伝わりますからね…汗
同僚を大切にするために意識していたこと
- 勤務時間を守る
- 話をよく聴く
- 自分の意見を押し付けない
- 一緒に考える
- 自分がまず動く
当たり前のことばかりですね……笑
学年主任になりたてのときって、妙に力が入っちゃって
「自分がやらなきゃ!」
って思いがちです。
でも、「自分が自分が」になると、相手に自分の考えを押し付けることになっちゃいます。
同じ学年を、同じ目標をもって成長させていくためには、
学年の教員みんなが同じ方向を向かないとダメですよね。
経験年数が少ないからこそ、気がつくこともあるんです。
学年主任になったからこそ、多くの意見に耳を傾ける努力をするべきです。
学年主任がいつまでも仕事をしてると、帰りにくいことってありますよね泣
学年主任だからこそ、勤務時間を意識して、
間違っても勤務時間過ぎてから学年会なんてやらないでくださいね!!
まとめ
今日は、学年主任がやること5選を紹介しました。
私は、教員になって7年目に初めて学年主任になりました。
その後、学年主任を経験すること6回。
同僚にも恵まれ、学年主任として成長させてもらった感じです。
とにかく、学年の教員といいチームワークを発揮できれば、
子どもたちもついてきてくれます。
大変な学年のときこそ、チームワークが大切です。
学校で1番大変な学年と言われる子たちをもったときに、
本当にチームワークよく乗り切ることができ、子どもたちから
「最強の先生たちだ!」(いい意味♪たぶん!笑)
と、言われたことがあります。
これは本当に嬉しかったし、大変だったけど、楽しいと思える毎日でした!