・臨機応変に動く
・ほめ上手でいる
・挫折経験を忘れない
・遊び心をもつ
・話術を鍛える
【小学校教員のもつべき10の心得】
臨機応変に動く
子どもたちを指導するときにマニュアルはありません。そこが教員の仕事の大変なところであり、楽しいところでもあります。
こういうときは、こうしたら必ずうまくいくよってことがないんです。
物事の様子をきちんと把握したうえで、子どもの性格や反応を見極めながら指導しないといけません。
柔軟な思考が必要なんですよね。
ただ、自分の中でしっかりとした芯をもってないといけなくて、その芯はブレてはいけません。
柔軟であるべきときと、ブレないときをうまく操っていかないといけないんですよね。
だから、臨機応変が必要。
すごく難しいことですよね。こんな偉そうなこと言ってるけれど、私も毎日失敗しては、反省しての繰り返しでした。
日々子どもたちと過ごしていく中で、「今日はうまく指導できた!」なんて思える日はほとんどなかったですね……1年に2回か3回くらいかな……
ただ、臨機応変できることを常に意識する。それだけで全然違うと思います。
ほめ上手でいる
誰も見つけられない、その子自身も気づいていない、そんな小さなことをほめられるくらいほめ上手になるべきです。
誰が見ても分かることよりも、小さなことまで気づいてほめてあげる教師でありたいですよね。
そして、「前は□□だったけど、今は○○だね!」「今の行動で○○さんが喜んでいるよ!」など、具体的にほめることが大切です。
その子を細かく見ていないと、そういうほめ方はできません。
「ああ、この先生自分のことよく見てくれてるんだな」
って思ってもらえるような、ほめ上手でいるべきです。
「子どもたちは毎日成長する」「必ずよくなる」って思って子どもたちと接していきたいですね。
挫折経験を忘れない
先生たちって、結構ずっと優秀で、挫折経験をしていない人が多いという印象です。
その上、子どもたちに「先生」って呼ばれて、同僚にも「先生」って呼ばれて、「自分は偉いんだ」って勘違いする人、結構います。
「なんでできないの!?」「何回言ったら分かるの!?」
こういう言い方をする先生って、今までなんでもできてきた人なんだろうなって思っちゃいます。
教師の仕事をするならば、自分の挫折した経験を大切にした方がいいと思います。
できない子の気持ちや、何回やってもうまくいかない子の気持ちが分かるからです。
人間を育てる教師は、人間らしさが大切です。自分の仕事に失敗や挫折を生かせるなんて、素敵なことですよね。
遊び心をもつ
ただただ真面目こと言って、正論言って、面白くもない話をしても子どもはついてきません。
悪ふざけや、やりすぎはダメですが、遊び心をもつことは子どもたちの心を掴むのにとても大切なことです。
例えば……
- 授業の中でもクイズ形式をちょっこと入れる
- 学年集会で先生たちが寸劇をやる
- 丸つけでちょっとイラストを入れる
- 休み時間に大人じゃないみたいにはしゃいで遊ぶ
など。
一応例をあげると……
……はい、笑わない!
こんな程度で全然大丈夫です♪あるとないじゃ、全然違うんですよ。小学生だと、こんなイラストでも喜んでくれるのが嬉しいです。続けて描いていくと、
「あ、この絵!○○先生でしょ!?」
こんな会話が聞こえてくるようになりますよ。
親近感をもたれる=会話が生まれる=信頼関係を築ける
遊び心をもつって、とっても大事です!
話術を鍛える
教師は人前で話をする機会がメチャクチャ多い仕事です。
ただ、子どもたちに話を聞かせるのって、想像以上に難しいです。子どもたちは素直なので、飽きたら飽きたって顔しますしね。
でも、話を聞かせない限り、授業は成り立ちません。だから、子どもたちを引きつける話術を身に付ける必要があります。
私が考える、子どもたちを引きつける話し方とは、
- 話が長すぎない
- 話の中に笑いがある
- 話しているのを聞いていて心地よい
- 話のテンポが程よい
- 話の間の取り方がうまい
この5つです。
普段の会話から口癖(あーとかえーとか、語尾を伸ばしたりとか)をなくすようにしたり、自分が引きつけられる話し方を真似してみたり、芸人さんの話し方をよく聞いたり、そんな努力が必要です。
まとめ
・臨機応変に動く→柔軟に!芯はブレずに!
・ほめ上手でいる→細かいところを見て具体的にほめる!
・挫折経験を忘れない→弱い立場にいる子の気持ちを理解する!
・遊び心をもつ→子どもとの距離を縮める!
・話術を鍛える→子どもを飽きさせない!