今回は、自治体(○○市とか○○町)によって教員の働き方は違うのかをお話しします。
私はこの違いに、ほんっとに苦労しました……!長くなるので、2回に分けてお話しします。
県の採用?市の採用?
教員採用試験は、基本的に都道府県の採用と市の採用があります。
市の採用は、政令指定都市ですね。
政令指定都市じゃない自治体は、県で採用して合格者が市町村に割り振られます。
希望は一応聞かれますが、希望通りにならないことも。私は第2希望の地域の採用でした。
東京都の場合、市や区をまたいでの異動があるようですが、
私のいたところは、転任希望(市外)を出さない限り、市内での異動でした。
公立の小、中学校の教員のほとんどは市内で異動する
初任から定年退職まで、1つの自治体で働き続ける先生がとっても多い
ちなみに、都道府県をまたいでの異動はほぼ無理なので、1回退職して教員採用試験を受け直すしかないです。
市内だけの転勤や、都道府県をまたげないのが井の中の蛙を生むシステムなんですよね……
具体的にどんな違いがあるの?
私は、4つの自治体で小学校の教員として働きました。
正確に言うと、
A市3年間、B市10年間(正式採用)
その前に
C町約半年間、D市1年間(非常勤や臨時的任用職員)
(教育実習は出身のE市)
です。
本当は、私も1つの自治体でずっと働きたかったです。
でも、非常勤や臨時的任用職員の頃は継続して仕事がなかったり、
正式採用になってからは結婚したりして、1つの自治体で働くことができませんでした。
具体的にはこんな違いがありましたよ。
・教務主任や学年主任がいるか、いないか。
・校務分掌は校長が決めるか、教員たちで決めるか。
・給食集金や学年費(教材費)集金は現金で集めるか、引き落としか。
・2期制か、3学期制か。
・研究会に強制参加か、自由参加か。
・給食は自校給食か、給食センターか。
……今思い出せるのは、このくらい。
えっ、これだけ?
いや、これらって、働く上では大きな違いなんです!
今回は、
・教務主任や学年主任がいるか、いないか。
・校務分掌は校長が決めるか、教員たちで決めるか。
についてお話しします。
教務主任や学年主任がいるか、いないか
私が初任者のときに採用されたA市では、教務主任も学年主任もいませんでした。
教務主任は、教頭(副校長)の下、上から3番目って感じの立ち位置です。
教務主任が細かい人だと、書類を提出してもなかなか校長までたどり着かず、無駄な時間をたくさん使いますね。
この辺はあんまり細かく書いても愚痴っぽくなるので、やめときます(笑)
個人的な意見として、教務主任がいない自治体もあるんだから、いらないのにって思います。
学年主任は学年を組んだときのリーダー。
中学校だと、学年主任はクラスをもたずに学年全体を見るようですが、小学校は学年主任もクラスをもちます。
学年主任がいないA市は、
もちろん、学年を組む上で、若手、中堅、ベテランの教員がいるんですが、
みんなで平等に頑張るっていう雰囲気でした。
学年主任がいないA市から、
学年主任のいるB市に転任したときは、なんだか常に監視されているような気がして、すごく息苦しかった!
最初から学年主任がいる環境だったらなんの疑問ももたなかったと思います。
結局ここなんですよね。
みんな市外に出ないから、自分たちのやってることが1番正しいと思ってる。他のやり方を比べようとしなければ、取り入れようともしない。
教務主任や学年主任がいるかいないかって大きな違いです。
校務分掌は校長が決めるか、教員たちで決めるか
校務分掌とは、学校の仕事をみんなで分担する役割をいいます。
「今年の校務分掌なに?」
「私は安全だよ。」
こんな感じです。
安全っていうのは、避難訓練や安全教育を担当する人です。学校で必要な仕事は、教員のみんなで分担して運営していきます。
この分担を、校長が決める自治体があれば、教員たちが話し合って決める自治体もあります。
私は、A市ではみんなで話し合って決めていたので、B市に転任して、校長が決めるって知ったときには本当に驚きました。
校長が決めるってことは、
校長のお気に入り(校長の言うことをよく聞く人)を学校への影響が大きい分掌に置いて、
校長の思うがままの学校運営ができちゃうってことです。
どうしても校務分掌には、大きい小さいがあるんですよ。
小さいものをたくさんもたされる人もいるので、一概にどれが楽とは言えませんが……
校長が校務分掌を決めるB市は、やっぱり校長の管理が厳しく、ワンマンな雰囲気がありましたね。
働く上では、大きな違いです。
まとめ
今日は、自治体による働き方の違いについて、2つのことをお話ししました。
管理の厳しいワンマンタイプの自治体と、管理のゆるい民主的な自治体がある!
どちらが好みかは、人によるのでしっかりと見極めたいポイントですよね!